学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

読書

『ライティングの哲学』

『ライティングの哲学』には、「書くこと」の苦しみとどう向き合っていくかが書かれています。 音声入力もその一つで、とりあえずしゃべってみることは、書くことのハードルを下げてくれるものなんじゃないかなと思いました。 僕は読書が好きですけど、読ん…

ネットワーク

『若者就労支援「静岡方式」で行こう !!』を読んでいると、その理念に共感する。 「静岡方式」の方法も、IPSモデルの理論に酷似しているらしく、エビデンスもあるそう。 誰もが就労できる、職を失っても再チャレンジができるネットワークがある世の中って、…

『『学び合い』はしない1段上の『学び合い』活用法』

『『学び合い』はしない1段上の『学び合い』活用法』を読みました。 〈印象に残った記述〉 中・長期の視野に立ち、その場しのぎの『学び合い』の方法や型にこだわらないことが大切(P.69) 「何さえあれば、みんなで学び続けられるのだろう?」(P.73) 自…

『自立する子の育て方』(工藤勇一 青砥瑞人 著 SB新書)

元麹町中学校校長の工藤勇一さんと、脳神経科学者の青砥瑞人さんの共著。心理的安全性とメタ認知をキーワードにしている。 以下読書メモ。 麹町中学校の学校目標は「自律」「尊重」「創造」。 上の3つの力を育てる上で最も重要なのが「当事者意識」。 大人…

読書会『予想どおりに不合理』

今日は読書会に参加しました。課題図書は『予想どおりに不合理』(ダン・アリエリー著 ハヤカワノンフィクション文庫)。 個人的に面白かった章は、4章「社会規範のコスト」、10章「予測の効果」。 10章「予測の効果」を話題にしていたときに、楽しめる人と…

概念型カリキュラム

「概念型カリキュラム」について学んでいるが、頭が痛い。 頭の中がまだまだ2次元モデルなのだろう。 実践してみるって思ったよりも勇気と根気がいる。 初めはうまくできないのは当たり前だけど、心が折れそうになるから逃げ出したくなる。 ふんばるぞー。

社会規範

『予想どおりに不合理』の4章「社会規範のコスト」を読んでいると、『断絶への航海』のケイロン人社会を思い出します。我々は社会規範と市場規範が同時に存在する世界に生きていますが、ケイロン人社会は社会規範のみの社会です。 4章では、著者が参加した…

『スタンフォード式最高の睡眠』

『スタンフォード式最高の睡眠』を読みました。 要点は、「とにかく睡眠の最初の90分の質を上げろ!」 そのためにやったほうがいいことが、科学的根拠をもとに書かれています。 例えば、寝る90分前に入浴する、寝る時間・起きる時間を固定する、アラームは2…

「悪い」と「良くなっている」は両立する

『FACT FULNESS』を読んでいます。 「第2章 ネガティブ本能『世界はどんどん悪くなっているという思い込み』」に「『悪い』と『よくなっている』は両立する」という記述がありました。 これは僕にとって忘れてはならない考え方の一つです。 僕は、理想と比較…

地図帳を買った

生まれて初めて地図帳を買いました。 その地図帳は日本のでも、世界のでもありません。 「中つ国」の地図帳です。 「中つ国」とは『指輪物語』の世界です。 『指輪物語』の本にも地図は載っているのですが、それは大まかなもので、フロドたちがどこを通って…

『指輪物語』再び

今まで何度も挫折した『指輪物語』をまた読み始めました。 『指輪物語』の難しさは壮大な世界の体系です。 文化版には地図が付属してくるのですが、それがまあ広くて細かい。 当然地名がバンバン出てくるし、いろいろな場所を東西南北で説明するので、地図を…

『断絶への航海』読了

『断絶への航海』読了しました。 読みにくい小説とされていますが、後半はあまりそれを感じる事なくスイスイと読み進めることができました。 一つの章の文量が適度なので、毎日定期的に読むのに丁度良かったです。 裏を返せばストーリーを追うことを意識して…

物語を読み終わる達成感と寂しさ

もうすぐで『断絶への航海』を読み終わる。 一つの物語を読み終える達成感とともに、物語が終わってしまう寂しさもある。 次はどんな小説がいいだろうか。 読み応えのある小説がいい。 以前挫折した『指輪物語』をもう一度読んでみようかな。 なにかおススメ…

キャンプとオンライン読書会

今日はキャンプに来て、キャンプ場でオンライン読書会に参加しました。 『断絶への航海』の話から、『学び合い』の話へと1時間程度話しました。 『断絶への航海』はまだ読み途中なのですが、面白いところが幾つもあります。 ケイロン人たちは地球人と同じく…

『断絶への航海』読了への航海

『断絶への航海』を読み進めています。 最近あまり小説を読んでいなかったのと、Facebookの知り合いの方々が読んでいるのを知って僕も乗っかりました。 今はやっとケイロン星に到着したところです。 ケイロン星までの道のりで、地球人がケイロン人をいかに支…

来年度に向けて

最近は三崎隆先生の本を読んでいます。 来年度に向けて、改めて自分の『学び合い』観を整理するために。

「練習問題」阪田 寛夫

「練習問題」という詩がある。 「ぼく」は主語です 「つよい」は述語です ぼくは つよい ぼくは すばらしい そうじゃないからつらい 「ぼく」は主語です 「好き」は述語です 「だれそれ」は補語です ぼくは だれそれが 好き ぼくは だれそれを 好き どの言い…

読み手としての自信

今日はかなり集中して本を読むことができた。 以前挫折してしまった本だったけど、なんとか読了できました。 最近は本を読んでもすぐ眠くなるし、目は字面を撫でるだけだしで全然集中できていなかったから、今日読めたことはかなり嬉しかった。 こういった体…

翻訳された本は苦手

翻訳された本は少し苦手。 言い回しがなんだか周りくどいような気がして、眠くなってしまう。 自分の興味関心にはマッチしている本だと思うのだけれど。 うーむ。

「死は傲慢に、人生を染めます。」

平野啓一郎『空白を満たしなさい』の一節。 「土屋サン、私の死が、私の罪の数々を帳消しにし、私の人生を全面的に肯定するなんてことがないように、あなたの死が、あなたの行った素晴らしいことをすべて台なしにして、あなたの人生を全否定するなんて、そん…

論語

『論語』を読んでいる。 自分に必要なことを得られる気がするから。 今までも何度か読んだことはあるが、最後までは読めていない。 じっくりと読もう。

悩むと言うこと

『語る禅僧』(南直哉 著 ちくま文庫2010年11月10日第1刷)の一節。 真に信じる人間とはー悩みのなくなった人間ではない。また、悩むことをやめた人間でもない。悩むことを恐れず、そこから逃げない人間なのだ。問題を正面から引き受ける力を得た人間のこと…

『私たちは どうつながっているのか』(増田直紀 著 中公新書 2007年4月27日初版)

『私たちは どうつながっているのか』を読んでいる。 まだ途中までしか読んでいないが、とても面白い。 特に「弱い紐帯」について考えさせられる。 「弱い紐帯」とは、「自分にとって有用な情報は、身近な人ではなく実はそれほど親しくはない知人によっても…

『やさしい文学レッスン「読み」を深める20の手法』(小林真大 著 雷鳥社 2021年9月10日初版)

『やさしい文学レッスン「読み」を深める20の手法』読了。 ミニレッスンに使えそうな本だった。 文学好きの高校生なら読めそうな難易度だったので、教室に置いてみるのもありか。 今まで文学理論の本はかなり読んできたので、サクサク読めた。 今一度、他の…

『アウトプット大全』(樺沢紫苑 著 サンクチュアリ出版 2018年8月3日初版発行)

『アウトプット大全』(樺沢紫苑 著 サンクチュアリ出版)によると、インプットとアウトプットの黄金比は3:7。 インプットの2倍近くアウトプットしなければ、身につかないのだそう。 自分自身を振り返ると、インプット過多だとつくづく感じる。 本は読めど…

『テストだけでは測れない! 人を伸ばす「評価」とは』(吉田新一郎 著 生活人新書)

本というものは、読む目的があって、初めて効果を発揮するものであるということを、ひしひしと感じている今日この頃。 最近、評価について学んでいる。 オンライン講座を受けたり、本を読んだり、人と話したり…。 必要感と、危機感を持って学んでいる。 今日…

『スマホ脳』

ブログを1日サボると、次の日も「まぁ、いっか。」となる。 「どうにでもなれ効果」ってやつですかね。 先日『スマホ脳』を読了したので、最近はスマホの使用時間について敏感になっている。 集中したければ、スマホの誘惑と戦ってはいけない。 スマホは我々…

『心理的安全性のつくりかた』

『心理的安全性のつくりかた』読了。 といっても、本当にただ読了しただけ。 近く、アウトプットしなければ。 読むべき本、読みたい本がたくさんあって目移りしてしまう。 これから読みたい本は『スマホ脳』『なぜヒトは学ぶのか』などなど。 焦りは禁物だけ…

浜田寿美男『「私」をめぐる冒険』を読んで

浜田寿美男の『「私」をめぐる冒険』を読んだ。 この本の中に、心に残った部分があった。 脳性マヒの学生がいた。その学生は発音がはっきりしなかった。彼は、養護学校にいる間に発音訓練を受け続けたのにも関わらず、自分の発音がとてもはっきりしたとはと…

『恐れのない組織』

『恐れのない組織』という本を読んでいる。 恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす | エイミー・C・エドモンドソン, 村瀬俊朗, 野津智子 |本 | 通販 | Amazon この本では、集団のパフォーマンスを高くするためには、「心…