学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

読書

『質的研究の考え方 研究方法論からSCATによる分析まで』

とりあえず読了。 ぼんやりとしたイメージしかなかった質的研究について、おおよそ理解することができた。 本書は「そもそも質的研究とは?」というテーマに6,7割紙幅を割いている。 分厚くて手強いかと思ったが、筆者の軽快かつ明晰な筆致と巧みなレトリッ…

『7つの習慣』

『7つの習慣』を読み進めている。 前までは文字の表面をなぞっていただけだったのが、今はするすると頭に入ってくる。 まさに啐啄同時。 この本を読んで思うのは、自己啓発本なるものをいくつも読むよりも、この本をじっくりと何度も読んだ方が良いというこ…

『20世紀少年』

ゼミの先輩に『20世紀少年』を借りて、昨日読み切りました。 浦沢直樹さんの作品は、『MASTERキートン』をちょろっと読んだぐらいです。 なんとも壮大なストーリーで、それでいて綺麗に終わっていきます。 少年時代の記憶を掘り起こしながら、「ともだち」が…

『仏教入門』『「問い」から始まる仏教』

昨日は『仏教入門』を、今日は『「問い」から始まる仏教』を読んだ。 つぎは『「正法眼蔵」を読む』を読む。 全て南直哉さんという比叡山の僧侶の著作。 仏教は宗教だが、どう生きるかを問うてくる哲学でもある。 自分とは何か、生きることはなぜ苦しいのか…

『経営の行動科学』

リッカートの『経営の行動科学』を読んでいます。 1964年に著された本ですが、今読んでも新しく感じます。 翻訳本なので読みにくいかと思いきや案外読みやすい。 『学び合い』には経営学や生物学のエッセンスが詰まっています。 理論本にもたびたび引用され…

ワクワクしている人と繋がりたい

今日は以前よりも大分涼しかったので、家で読書しました。 『生きる意味』という本を読みました。 そこでは「生きる意味」は自分で構築していかなければならない、ということが書かれていました。 その際に必要なことは、ワクワクすることと苦悩することだそ…

『ビジョナリーカンパニー』

『ビジョナリーカンパニー』を読んでいます。 「カルトのような文化」という章が面白いです。 ビジョナリーカンパニーと呼ばれる企業には、そうでない企業と比べてカルトのような文化があるそうです。 ただ、カリスマ的な誰かに心酔しているのではなく、あく…

『神時間力』

読みました。 以下読書メモ 人生とは、時間の投資 ゴール(得たい結果)が決まれば時間の使い方(投資先)が決まる そうすれば行動できる ゴールが分からなければ体験する・出会う 時間貯金=締め切り+いつやるか 優先順位=「で、今、どこを目指しているの…

『暴走族のエスノグラフィー』

『暴走族のエスノグラフィー』を読みました。 エスノグラフィーとは 日本では「民族誌」と訳され、未開民族や特定の地域社会などのの文化や社会経済組織をはじめとする生活の諸様式について、フィールド調査を通して組織的に描き出す方法およびその成果とし…

柔弱

「老子」を読んでいると、「柔弱」が「剛強」に勝るという記述がありました。 これはつまり、「したたかに」ということ。 僕はどちらかと言うと、全面に戦う姿勢を出してしまうタイプです。 頭に血が昇っちゃうんですよね。 でも、結局「柔弱」でいた方のが…

「老子」

自由とは何か、自然とは何か気になっているので、『哲学として読む老子』(山田史生.2020.トランスビュー)を読んでいます。 そしてたまたま(いや必然かも)読むのを再開している『勉強の哲学 来るべきバカのために』(千葉雅也.2020.文春文庫)にも共通す…

『冒険の書』を読んで

人間って本来学ぶ欲求は備わっているはずで、こちらがいちいち基礎だのベースだの与えなくても、学びたいと思えば学ぶんじゃないかなぁ。大事なのは学びたいと思った時に学べる環境と、多様な学びに触れられる機会があることなのでは?本当、一律のカリキュ…

『冒険の書』

本日やっと図書館に入りました。 まだ5分の1程度しか読めていませんが、心に響いた箇所を。 「失敗する権利」という章の、禅の修行のエピソード。 禅の修行では必ず失敗をさせるそうです。 このご飯炊きに限らず、修行の指導や引き継ぎはほとんど行われない…

『神メンタル』

『神メンタル』を読みました。 正直、『神モチベーション』もそうでしたが、こういったキャッチーなタイトルの自己啓発本はあまり好きではありません。 が、尊敬する先生が読んでいらっしゃったので、これは信頼できると思い、読みました。 この本にもいくつ…

『第4の波』

『第4の波』を読みました。 が、恐らく半分も理解できていないように思います。 それでも珍しく、かなりのハイペースで集中して読み切りました。 読んでいると、初めは暗くなってきます。 「もう日本はオワコンじゃ。どうしたら良いのだ…」と。 後半にかけて…

『神モチベーション』

『神モチベーション』を読みました。 目標の立て方として、気持ちを入れた目標を立てると良い、というのがありました。 僕は死ぬときに「ああ、いい人生だった」と言って死にたいと思っています。 という事で、とりあえずは「ああ、今日も充実したいい一日だ…

「成功する『学び合い』はここが違う!」

この本は、『学び合い』をある程度継続して実践しているが、「『学び合い』ってなんだ?」となってきた人に是非読んでほしい一冊である。 『学び合い』の疑問の一つに、「子ども同士が関わっていれば、それは『学び合い』か?(子ども同士が関わっていなけれ…

『13歳からの地政学』読了

『13歳からの地政学』読み終わりました。 楽しく学べる小説といった感覚で読みました。 次はもう少しがっつり地政学を学べる本に手を出してみたいと思います。

『13歳からの地政学』

『13歳からの地政学』を読んでいます。 めちゃめちゃ読みやすく、面白いです。 書名に「13歳からの」とありますが、この本を読むのは早ければ早いほどいいと思います。 読みながら、いろいろと知りたいことが増えていきます。 あることを知れば知るほど分か…

『ネットワーク分析』おもしろい

『ネットワーク分析』おもしろい。 構造同値が競争的な関係を生み出すのなら、やはり教師がネットワークの中心にいてはいけないのだ。 教師の隣接度が子ども同士の隣接度より高くなっている状態はまずい状態ということか? まだきちんと理解できているわけで…

『探究的な学びデザイン 高等学校 総合的な探究の時間から教科横断まで』

『探究的な学びデザイン 高等学校 総合的な探究の時間から教科横断まで』を読みました。 表面的な探究学習のやり方ではなく、なぜ探求学習をするのかといった考え方が書かれた本でした。 内容がスイスイと頭に入ってきて、すぐに読み終えてしまいました。 探…

独ソ戦について調べる

『同志少女よ敵を撃て』を読み始めました。 が、世界史の知識がからっきしなため、いまいち話に入って行けません。 そこで、独ソ戦あたりだけでも知識を得ようと思い、世界史の復習をしました。 YouTubeで「独ソ戦」と調べると、そのあたりの解説動画がゴロ…

『偶キャリ。 偶然からキャリアを作った10人』

とても読みやすい本でした。 キャリアは(つまり人生は)綿密に計画できるものなのか?という問題提起から始まっています。 考えてみれば当たり前のことで、いくら自己分析してキャリアを計画したとしても、それが自分の思った通りになることなんて稀です。 そ…

「関節話法」筒井康隆

同僚の先生に筒井康隆の「関節話法」というショートショートを教えてもらった。 ひょんなことから、関節を鳴らして話す「関節話法」という言語が使われるマザング星に大使として赴任することになった男の話だ。 この話は『宇宙衛生博覧會』という本に収録さ…

『攻撃 悪の自然誌』

最近は本をつまみ食いのように読んでしまっていて、一冊を読み通すことが少なくなってしまっています…。 今はコンラート・ローレンツの『攻撃 悪の自然誌』を読み進めています。 初めは全然内容が頭に入ってこず、何度も眠くなりました。 そこで、とりあえず…

『民主主義とは何か』メモ

今のところの読書メモ。 やはり知識のない分野はメモが膨大でまとまりがなくなってしまう。 はじめに Q.民主主義は多数決であるが、少数派の意見はどうするのか? フランスの思想家アレクシ・ド・トクヴィルなどが「多数の暴政」に警鐘を鳴らしたように、…

『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』 工藤勇一・苫野一徳 著、あさま社、2022年10月6日

以下読書メモです。 『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』 工藤勇一・苫野一徳 著、あさま社、2022年10月6日 1章 学校改革の究極の目標 学校を民主主義を学ぶ場に変える 目指すべき〈民主的な社会像〉 誰一人置き去りにしない社…

『はてしない物語』

『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)のハードカバー版(岩波書店)を少しずつ読んでいます。 エンデは『モモ』も有名ですよね。 26章あるうちの6章まで読みました。 ファンタジー作品を読むのは1年前に読んだ『鹿の王』(上橋菜穂子)ぶりです。 …

本から受け取るもの質は、受取手に左右される

今日は割と集中して本が読めた日だったように思う。 今まで軽くページを開いてそのままにしていた本を読み直した。 前回読んだ時とは違い、集中して読むことができた。 それは、僕の中にその本を読む構え(自分の課題)が生まれたからなのだと思う。 きっと…

『書ける人になる! 魂の文章術』

『書ける人になる!』という本を読んで、とりあえず書いている。 この本は文章を書けるようになりたいと思って以前Kindleで買って読んだが、僕はやっぱり紙の本でないとだめな性分なので、買い直した。 「第一の思考」という章に、毎日時間を決めてとにかく…