学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

「面白かったこと」と問われると

 そういえば生徒からの質問で「今までで体験した面白かったことってなんですか」というものがあった。こう問われると、意外とわからない。

 ピンポイントで面白かった体験って、そこまで覚えていない。なにかで笑った覚えはあるけど、それが何かは思い出せない。今は大学での日常的なやりとりで面白いことが多い。そういうものなのか。

非常勤講師④

 前回の続き。自分なりに人物像と心情をまとめて、他者に説明する課題。

 前回やりも生徒に動きが出てきた。私の語りの影響なのか、動いた子がいたからなのか。動く時に私の方をチラッと伺う子がいる。まあまだ4回目だし様子を伺っているのだろう。いずれにせよ、動く選択をしたらしい。もちろん、一人でやる子もいる。どちらでも構わない。

 進み具合を見ていると、課題のコツを把握してまとめている子もいれば、お手上げな子もいる。そんな中でどのような選択をするか。

 今のところ、私に焦りはない。が、自分に矢印を向け、何のために私は今この選択をしているのか問い続ける。

非常勤講師③

 前回は音読だったので、今回から読解。さて、どういう課題にしたもんかとずっと悩んでいた。課題作りをゼミ生に相談し、一緒に本文を読みながら意見をもらう。こういう時、現職もストレートも関係ない。むしろ、私が同い年の時よりもはるかに優秀な人たちである。

 結局いろいろとこねくり回した結果「書いてあることから書いていないことを読み取ろう(人物像・心情)」となった。解釈と根拠のセットで説明できることが目的。

 本文に棒線を引いて問いを出し、それについて生徒が対話しながら学習する形にしようかとも悩んだが、一方で大きな課題を投げて、どんなものが出てくるかを見たいという気持ちがあった。そちらの方が私もワクワクする。

 非常勤講師の授業3回目だし、生徒の雰囲気はまだ堅いような感じを受ける。が、焦らず、肩肘張らず見ていくこととする。

東西の覚え方

恥ずかしい話だが、私は最近まで東と西のどちらが北に対して右なのか左なのか曖昧だった。

しかし、ある時ふと「東の東京は右にあって、西の大阪は左にあるなぁ」と思い至り、完璧に東西の位置関係を理解した。

分かってしまえば、なぜ、この考え方に今まで至らなかったのかが分からない。

実に単純で簡単なことなのだが、小学生の頃東西南北をテストで問われた際に答えられなかった私にとっては画期的なとこであった。

非常勤講師②

 非常勤講師授業2回目。今回から本格的に授業に入る。教材は三浦哲郎「とんかつ」。表現(いかに書かれているか)を読むことで小説の読み方を深めることをゴールとする(したい)。

 今日の内容は①範読として考え聞かせを行う②4人グループで音読してもらう③ふりかえりをかいてもらう、といった感じ。振り返りにはOPPシートを使う(最初に「単元の最初の問い」を書いてもらうのを忘れてしまった。あいたた)。以前見学させていただいた今井先生の授業を大いにお手本にさせていただいた。

 大体の方向性は決まっているのだが、細かい問いや課題がまだ定まりきっていない。相談させてもらお。

テニス

 中学はソフトテニス部、高校は硬式テニス部で日々汗を流していたが、試合になると勝ったためしがない。原因はメンタル。昔は「メンタルはどうしたら強くなるのか。メンタルさえ強ければ」とぼんやりと思っていた。

 本日、久々にテニスをする。不思議に、現役の時よりも良いプレーができている(相手は関係なく、過去の自分と比較して)。練習量で言えば当然現役の時より少ないのに。

 理由はおそらく、自分の中にことばが増えていえるからだろう。メンタルを強くする(安定させる)には、言葉を増やすこと。