学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

『テストだけでは測れない! 人を伸ばす「評価」とは』(吉田新一郎 著 生活人新書)

本というものは、読む目的があって、初めて効果を発揮するものであるということを、ひしひしと感じている今日この頃。

 

最近、評価について学んでいる。

オンライン講座を受けたり、本を読んだり、人と話したり…。

必要感と、危機感を持って学んでいる。

今日、『テストだけでは測れない! 人を伸ばす「評価」とは』(吉田新一郎 著 生活人新書)を再読した。

この本は確か2、3年前に買ったもので、何度か目を通している。

しかし、文字は読めていても本当に理解してはいなかった。

 

今日、改めて読んで、この本の内容が「理解」できたように感じた。

書いてある内容、言葉がスムーズに頭に入ってくるし、納得できる。

なによりも驚きなのは、この本が2006年に執筆されていること。

どれだけ遅れているんだ自分…。

 

この本は、書名の通り、テスト以外の評価について書かれた本である。

パフォーマンス評価やポートフォリオ評価、プロセス評価(「形成的評価」や「学びのための評価」と基本的な考え方は同じふぁが、若干ニュアンスの違いがある)について述べられている。

僕は主にパフォーマンス評価について学びたいと思って読んだが、プロセス評価の章がおもしろかった。

自己評価、相互評価、質問、フィードバックについて書かれており、参考になった。

まずは、自分のできそうな評価方法から取り入れていきたい。

 

大切なのは、読む目的意識。

こんな当たり前のことに気がつくのに、時間がかかった。(僕は当たり前のことに気がつくのに人よりも時間がかかる)

とはいえ、理解できなくとも(つまり時期が合わなくとも)とりあえず読んだり、買ったりしておくことは大切だと思っている。

いつか、どこかのタイミングで、はまる可能性があるから。

今日読んだ本のように。

 

きっと、今まで読んだ(そして理解したと思い込んだり、下らないと思ったりした)本の中にもあるのだろう。