学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自信をつけるためには

自信をつけるためにはどうしたら良いのだろうか。ためしにインターネットで「自信をつけるためには」と検索をかけてみると「思い込みから抜ける」「できたことをリストアップする」「感謝する」「自分を認める」「人と比較しない」等等、本当にたくさんのこ…

為政第二 一五

僕の好きな言葉に、『論語』の次の一節がある。 【白文】 子曰、學而不思則罔、思而不學則殆。 【書き下し文】 子曰(いわ)く、学んで思わざれば則ち罔(くら)し。思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し。 【現代語訳】 先生が言われた、「学んでも※考えなけ…

教科の見方・考え方

8/22(土)に「第2回教科の見方・考え方を身に付ける授業デザイン研究会」に参加した。「そもそも「教科の見方・考え方」とは何か?」から始まり、国語科、商業科、理科、英語科の授業デザインについての提案を検討した。 国語科の見方・考え方は「対象と言…

文化祭/体育祭

中学・高校生時代、文化祭や体育祭では必ず「協力して成功させよう」ということが言われた。しかし、当時の僕はこういった言説が詭弁にしか思えなかった。普段からほとんど関わっていないにも関わらず、その時だけ協力しろなど無理な話だ。 生徒たちが行事を…

『気になる子の指導に悩むあなたへ 学び合う特別支援教育』西川純 東洋館出版社 2008年4月25日初版第1刷

本書は特別支援教育と『学び合い』について書かれた本である。 特別支援教育のキーワードに「6.3%」という数字がある。これは文部科学省が行った「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査(2003年)」によるもので…

「誰かのため」

真の意味で「誰かのため」はあり得るのだろうか。「誰かのため」に何かをすることはあったとしても、その後に自分が得られるもの(感謝/自己有用感/承認欲求/支配欲)を求めているのではないか。究極的には全て「自分のため」なのではないか。そうなると、全…

「多忙」と「部活動」

僕の勤務校では、定期的に職場アンケートが取られる。先日、今年度2回目のアンケートの結果が配られた。今回のアンケートは「多忙」や「人事」について。そこで多かった意見は「人事に公平感・公正感がない」「人事のバランスが取れていない」「業務の見直し…

部屋が汚くなる理由

部屋が汚くなるのはなぜか。それは、部屋が機能的ではないからだと思う。ここで言う機能的な部屋というのは、全ての家具や道具の配置が適切で、無駄な場所がない部屋のことを指す(何もない場所≠無駄な場所)。無駄な場所とは、例えば使われていない机や棚、…

『学び合い』フォーラム2020

今日は『学び合い』フォーラム2020に参加した。 午前中は大阪市生野区長の山口さんの講演を聞き、午後は分科会に別れた。 山口さんの講演はとにかく凄かった(語彙力)。俯瞰的で多角的な視点で物事を見られていて、世の中にはすごい人がいるなあと改めて思…

読解力を上げる

本日で前期4回の進学補講が終わった。今回は河合塾講師の小池陽慈先生の『大学入試無敵の現代文記述攻略メソッド』を参考にした。 この本に書いてある「本文メモ」の考え方は非常に納得できる。なぜなら、自分が読書する時に常にやっていることで、読書内容…

なぜ学ぶのか

「教師と子どもの違いは、それを学ぶことが意味あることだと確信している人と、まだの人だと思う。それゆえ、『それを学ぶことが意味あることである』という確信を伝えることが教育であると、筆者は信じている。」 東洋館出版社『「勉強しなさい!」を言わな…