学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

学校の国語

一般的な国語の定期テストは、授業で読んだ文章が出される。そこで問われているのは「その」文章を読む力ではないだろうか。本来であれば「どんな」文章も読みこなす力をはからなければならないはずである。 「どんな」文章でも読みこなす力をつけるためには…

ないものねだり

生徒から「先生、悩みすぎですよ。」と言われた。生徒よ、悩まずにはいられないのだよ。 『学び合い』の視点から自分の授業を見て批評してくださる方がいればなぁと考えてしまう。まあ、そんな貴重な機会はそうそうあるものではない。ないものねだりをしても…

読書ブームを作りたい

「本を読むことは得である」ということがクラスの2割が分かって、それが広まって全員が本を読むようになるといいなぁ。 本を読むことは本当に得なんだけど、これは読んでいる人にしか分からないからなぁ。 前にやったリーディング・ワークショップは好評だっ…

生徒が読書習慣をつけるために

生徒に読書習慣を付けてもらうためにはどうしたら良いだろうかと考えた結果、読書を課題にすれば良いのではという至極シンプルな発想を得た。例えば、「毎日30分以上、もしくは20ページ以上読書をすること(朝読書の時間を加味して良い)」。評価は学期…

理論武装

僕が最近「なぜ?」「なんのために?」「本当に必要?」と考えるようになったのは、きっと自分を理論武装したいからなのだろう。理論武装することは、自分の身を、ひいては生徒を守ることにつながる。 学校には慣習が多い。では、なんのためにその慣習はある…

夏服・冬服

今日放課後に生徒と同僚の先生と話していた時のこと。 同僚の先生から「内村先生の良いところは当たり前のことに疑問を持つことですよね。」と言われた。確かに最近色々なことに「なぜ?」「何のために?」と考える癖がついたように思う。我ながら面倒くさい…

諦めない

先日の授業で嬉しかったことがあった。 ある子が課題プリントの問題に苦しんでいた。いつもだったら分からないままで終わってしまうのだが、その日は3人のクラスメートがその子に頑張って説明していた。 結果として、最後の問題が理解できなかったため、課…

「自己肯定感」はどこから生まれるか

教育現場では、よく「自己肯定感」という言葉が飛び交う。「何よりもまず、生徒の自己肯定感を高めてあげることが大事なのだ。」と。 我々教師は生徒が自己肯定感を高められるようにいろいろなことをする。成功体験を積ませたり、日々声かけをしたり、良いと…

今日、授業で今まで頑なに関わろうとしなかった男女の壁にヒビが入ったかもしれない。女子Aが女子Bに「◯◯君に説明してあげて!」と促していた。女子Bも普段は男子と全く喋らないのだが、今日は説明していた。グッジョブ! これを機に人間関係がもっと流動的…

2学期授業はじめ

今日、2学期になって最初の授業だった。単元は今井むつみの「言葉は世界を切り分ける」。言語論的転回以後の言語論についての評論文で、抽象的でなかなか難しい。生徒たちがどこまで理解できるか勝負。 授業の最初に、2学期も引き続き『学び合い』の考え方…