学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

『学び合い』フォーラム2020

 今日は『学び合い』フォーラム2020に参加した。

 午前中は大阪市生野区長の山口さんの講演を聞き、午後は分科会に別れた。

 山口さんの講演はとにかく凄かった(語彙力)。俯瞰的で多角的な視点で物事を見られていて、世の中にはすごい人がいるなあと改めて思い知らされた。

 中でも印象に残ったのは「困ったときに助けてと言える街づくり」の話だった。まさに『学び合い』と同じ考え方だ。どんなに策を講じても、困りごとは生じる。困りごと自体をなくそうとするのではなく、困りごとが生じることを前提に、困りごとが生じたときにいつでも助け合える環境を整える。よく「○○をゼロにする」という施策を掲げている人がいるが、それよりもはるかに説得力があるし、現実的だと思う。

 この視点を持つと、生徒に対する接し方が変わってくる。問題を起こさせないように管理しようとするのではなく、問題が起こることを前提に、問題が起こったときに助け合える人間関係を構築するという方向にシフトできる。そんなクラスを作りたい。