学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

読解力を上げる

 本日で前期4回の進学補講が終わった。今回は河合塾講師の小池陽慈先生の『大学入試無敵の現代文記述攻略メソッド』を参考にした。

 この本に書いてある「本文メモ」の考え方は非常に納得できる。なぜなら、自分が読書する時に常にやっていることで、読書内容を記憶することにとても効果的であるからだ。読む→メモ→アウトプット(要約)のサイクルを繰り返すことこそが、読解力と記述力を上げるベストな方法だと思う。(この考えがあるからリーディング・ワークショップやライティング・ワークショップにいまだに魅力を感じる)

 僕は、結局のところ読解力というのは今までに読んだ本の数に少なからず依存すると思う。多読や精読をやってこなかった人に対して、読解テクニックを伝えたところで、根本的な解決にはならないと思う。一見迂遠に思われる読んでメモして要約することが実のところ一番の近道なのでないだろうか。

 この事を生徒に伝えたところ、補講の後におすすめの本を教えて欲しいと来た。早速図書室に行って、岩波ジュニア新書やちくまプリマー新書をすすめた。一つの章からでもいいからメモして要約してみることをすすめた。頑張ってくれることを祈る。