学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

授業振り返り(教師期待効果)

今日の授業で、教師期待効果について学んだ。

教師期待効果とは、教師が生徒に抱く期待によって、その生徒のパフォーマンスに影響があるというものだ。

また、教師は生徒にネガティブにしろポジティブにしろ期待を抱くが、その期待は推測でしかなく、偏った認知によるものが往往にしてあるということも学んだ。

この授業を踏まえて考えたこと。

教師は生徒一人ひとりに期待を抱くが、一人ひとりに同じように期待を抱くことは可能だろうか?

→子、曰く、個人に期待を持つことをしてはいけない。集団に対して期待を持つべき。

これは僕の考えと合致した。

人にはどうしても相性がある。それを抜きにして一人ひとりに同じように期待することなど不可能。

生徒は必ず教師の腹を見抜く。

 

「子ども(生徒)」を見とれると思っている教師は多い。

しかし、「子ども(生徒)」を「人」と置き換えてみたらどうだろうか。

「人」を見とれると言い切れる人はどれぐらいいるだろうか。

「子ども(生徒)」なら見とることができると思えてしまうのは、教師という職業にまとわりつくある種の傲慢さのような気がする。

 

「自信」という言葉の解釈について。

ぼくは今まで「自信」とは自分を信じることができることだと思っていた。

教師期待効果について学んだ後では、自分を信じることができるだけでなく、自分は信じられているという実感も「自信」には必要なんじゃないかと思った。

別に教師だけが信期待する必要はなく、周りの生徒が、先輩が期待することが大事だと思う。

ただし、教師心持ち如何によって生徒集団の文化が形成されていくのであれば、教師の影響はやはり重要だということになる。