学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

環境整備

 授業の環境整備について考えたこと。色々な選択肢を用意しておくというのはとても大切だと最近感じている。

 今、「最初のペンギン」の読解ワークシートを解かせている。問題の中には選択肢問題もあれば、記述問題もある。特に記述問題に関しては苦手な生徒が多い。僕は、記述問題にあたる時には、メモ書きや下書きが欠かせないと思っている。メモ書きや下書きをしやすいように、僕の授業ではiPad、ホワイトボード、マス目がたくさん印刷された紙を用意している。どれも使うことは強制せず、「いつでも使ってもいいよ。」という状態にしてある。すると、生徒は思い思いの方法で用意してあるものを活用しながら課題に取り組んでくれる。

 この前すごいと思ったのは、2人組の生徒がホワイトボードに要点を書き出しながら、記述問題を解いていたことだ。ホワイトボードを使いながら、ああでもないこうでもないと話し合っていた。2人で煮詰まった時にはクラスメートを呼んでこれまたホワイトボードを使いながら必死に説明していた。結局その一問を解くのに1時間かけていたが、それだけの価値はある1時間だったと思う。

 僕はホワイトボードをこれこれこのように使いなさいとは一切指示していない。その生徒が主体的に頭を使いながら使っていた。様々な用意をしておくことの大切さと、生徒の有能さを実感した1時間だった。