学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

共通言語

 悩んでいる時に一番ありがたいのは、その悩みを共有できる人の存在だと思う。しかし、悩みを共有するためには、ある程度、前提として理解しておかなければならないことが必要だ。共通言語と言ってもいい。

 仲間とは、共通言語で話せる人のことを言うのだろう。一度も会ったことがない人でも、共通の言語を持っていれば仲間なのだ。

 先日、僕が最近悩んでいるのを知って、大先輩が呑みに誘ってくださった。僕を含め、5人で呑んだが、そのうち知り合いは誘ってくださった大先輩と、もう一人しかいなかった(その一人は部活動の関係で知ってはいたが、話したことはなかったし、大先輩とはオンラインで何度か顔をあわせただけである)。あとの2人は初対面。しかし、とても楽しく、有意義な時間を過ごすことができた。それは共通言語を持っていたことが大きいのだろう。

 情報のアンテナを高くすること、自分から情報を発信していくことは、共通言語で話せる仲間を増やすことにつながる。僕はいままで人と人との繋がりを軽く見ていた人間だったが、今、繋がりの重要性を身に染みて認識している。ありがたい。