学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

悩み

 3年生のあるクラスは人間関係が凝り固まっている。僕が「一人も見捨ててはいけない」「多様な人と繋がろう」「いろんな人の考えを聞こう」と言っても、自分の島から出ていこうとしない。自分の島だけでは課題を達成できなくても、他の島に行って課題を解決しようとしない。あきらめてよしとしてしまう。どうしたらいいのか…。

 『学び合い』を初めてまだ1ヶ月も経っていない。僕が性急すぎるのか…。彼らが凝り固まってしまっているのは、僕にも必ず原因がある。でも今はそれがなんなのかはっきりと見えてこない。僕が一貫していない行動をとってしまっているのだろうか。

 今日の課題は「自分にとっての『岩屋』を考える」。生徒の「岩屋」には、「おくびょうになってしまい友達以外と関われないところ」「決めつけで物事を見てしまうところ」「自分から発言できないところ」等があった。生徒も自分では気がついてはいるのだと思う。でもそれを実行できない。考えてみれば僕が高校3年生だとして、「多様な人と関われ」と言われたところで、すぐには実行できなかっただろう。

 だからと言って楽観視してはいけない。常に現状をどう打開していくかを考えなければ。悩みは続く。