学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

脱帽

最近は、一時間で何を学ぶのかをよりはっきり考えられるようになってきた。

あるクラスの今日の課題は、「山椒魚」の「岩屋」の象徴を考える課題。

「岩屋」が「山椒魚」の心の象徴であることが理解できればよい。

 

生徒の振り返りの中に、「山椒魚が閉じ込められている岩屋が山椒魚の心の象徴なら、蛙は山椒魚の心に踏み込んできたということか。蛙は山椒魚が『ああ、寒いほど独りぼっちだ!』と泣いているのを聞いた『注意深い心の持ち主』で、蛙が最後に怒っていなかったのは、最初から泣き声の主と話をするつもりだったからなのかなと思った。」というのがあった。

脱帽である。

自分たちだけで、この読みにたどり着けるのはすごいとしか言いようがない。