学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

澱み

 同じ課題、同じ時間設定でも、達成できるクラスと達成できないクラスがある。それはなぜだろうかと疑問に思った。

 観察してみると、なんとなく違いがわかってきた。課題を達成できないクラスには課題が達成できるクラスに比べてなにか足りないものがあるように感じる。(もしかしたら僕の観察は見当違いなのかもしれない。課題の設定が悪いだけなのかもしれない。)

 それは、僕の直感で言えば、男女が入り混じっているかどうかだ。もっと正確に言うと、繋がりが多いかどうか。

 3クラス中、1つのクラスはよく課題が達成できるが、あとの2つがまだまだという感じがする。その2つのクラスは島(グループ)がかなり固定されていて、人間関係が流動的でない。そのため、自分の島で考えが行き詰まると、そこで詰んでしまう。よく達成できるクラスでももちろん島があるが、その島の誰かは他の島の誰かと繋がっている。だから、自分の島で考えが行き詰まっても、誰かが他の島に行ったり、誰かが来てくれたりするので詰みにくい。

 一つ一つの島ではいい意見が出ているのに、交流が無いためにある程度で打ち止めになってしまう。これは非常にもったいないことだ。なんとかここを乗り越えて欲しいと願う。僕も何かきっかけになるような課題を考えよう。