学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

言葉に打たれる

就労支援ボランティアのことを父に話した。

参加者さんや学生さんの話を聞いて、心が動かされたこと。

そんなことを話した。

言葉にした瞬間に、言葉以前のものは型にはめられる。

言葉以前のものは、言葉で全て表すことはできない。

言葉にしたときに、削ぎ落とされ、こぼれ落ちるものがある。

 

父は、言葉に打たれることには二つの側面があると言った。

言葉の美に打たれる側面と、言葉の真実さに打たれる側面。

訥々とした語りに僕が打たれたのは、言葉の真実さに打たれたのだ。