学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

振り返り⑤

 本日3年現代文の1クラス。読解プリント3回目。この時間中に全員が達成することを求めた。

 このクラスにはコミュニケーションをとるのが苦手な生徒がいる。僕の課題の中にはクラスメートに説明する課題がある。その生徒は自分から話しかけに行くことができないため、課題を達成していない最後の一人になった。

 僕はそのことが分かっていたが、直接は手助けしなかった。その時間、何回も「一人も見捨てるな」ということを語った。すると残り時間半分のところで、あるグループが話しかけに行った。そしてその生徒は課題を達成することができた。

 最後まで残ったその生徒は僕に「話しかけてもらえるのは助かる。だけど、私は自分から話しかけに行くことはできない。私が話しかけても迷惑になってしまう。」と言った。実際その生徒は「私には話しかけないで」というそぶりを見せることがある。その生徒が望んでいないなら、無理に話しかけなくてもいいのではないかと思う人もいる。でも僕は、その生徒がそのままでいいとは思えない。とは言いつつも、その生徒にとって、苦痛な授業なのではと不安になる。