学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

振り返り④

 本日は3年現代文3クラス。本日は前回から続いている読解プリント。読解プリントは、全問解ければ一応「山椒魚」の内容が正確に読めたと言える問題を扱っている。全15問ある。目標は「全員が4時間でプリント全問を解けるようになる。」。単元まるまるではないが、生徒に任せることに挑戦してみた。

 やってみると、生徒はかなり早いペースで取組み、4時間もかからないだろう。3時間の設定で十分だった。今日はだれてしまったので、2時間でがんばらせてもよかったかもしれない。ここらへんの匙加減は本当に難しい。安全策をとってしまった。

 今日悩んでいたことがある。あるクラスが2時間で全員達成してしまったのだが、休んでいた子がいたため、本当の全員達成ではなかった。課題が達成していないのはその子だけで、他の人は達成しているため、新しい課題を配るかどうかで悩んだ。しかし、僕は4時間で設定していたため、今日は前回の続きということで授業を行った。はじめの語りとしては、「もう課題を達成した人がほとんどだと思うけど、本当に理解しているかな?クラスメートが本当に理解しているかを確かめるためにはどうしたらいいかな?この時間が有意義になるようにお互いが工夫して取り組んでね。」といった感じ。生徒は自分たちなりに考えて取り組んでくれていたように思う。課題にはないことをお互いに確認しあったり、お互いに問題を出し合ったり、iPad山椒魚のことを調べたりしていた。しかしやはり途中で遊んでしまう子もいた。反省。

 クラスが違うと、同じ課題であっても、取組に大きな差がある。あるクラスは課題が終わった後も、ほとんどの生徒が熱心に本文を読みながらわからないところを確認しあっていたのだが、また別のクラスでは、雑談に耽ってしまっていた。なにがいけなかったのか…。僕の評価が適切ではないのだろうか?悩み…。

 学校が再開してからの授業で、一度も誰とも関わらなかった子に、話しかけに行った子を見れたことが良かった。そのこの振り返りには「助かった。ありがとう。」と書かれていた。