学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

『部活動顧問の断り方』読書会

今日は『部活動顧問の断り方』読書会に参加してきました。

 

部活動に意義はあります(それを言い出したら全てのことに意義はあるでしょうが)。

定常的に勤務時間外にまで活動時間が及ばざるを得ないシステムが問題なのです。

顧問は活動時間を調整出来るとは言え、勤務時間内で終わらせることは難しいように思います(十中八九生徒や保護者からご意見を頂くことが予想されます)。

顧問は技術指導をする必要はなく、マネジメントに徹すれば良いという意見もありますが、勤務時間外以降に時間を拘束されることの解決にはなりません。

 

現状のシステムでなんとか回っている場合、上は積極的に変えようとはしません。

作ることよりも無くすことの方が大変ですから。

上が変えてくれるのをただ待っているのでは、遅々として変わりません。

変わらざるを得ない状況にすることが手っ取り早い方法です。

この本をどれだけの管理職が読むのでしょうか。

 

初任の際に、部活動の必要性について先輩教員からお言葉をいただいたことがあります。

「教育とは人を育てることである。授業では教科のことは教えられるけど、人間性を育てるのに十分ではない。だからその部分を部活動で教えるのだ。」と。

当時はそれについて何も答えられませんでしたが、今ならはっきりと「それは違うでしょう。」と言うことができます。

人間性を育てられない教科指導に何の意味があるのでしょうか。