学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

「働く」ことを考える

 片桐史裕先生の論文(「高校生の共同作文編集における「個」と「他者」との関わり合いの研究」2003)の追試をさせていただいている。一つ目の作文のお題は「あなたにとって『働く』とはどういうことか」。提出れた清書を読んでいると、キラリと光る文章がある。

 説得力を持つ文章というものには、具体例がある。言ってしまえば当然の事なのだが、働いたことがない人に、「働くとはどういうことか」はイメージしにくい(「じゃあなんでそんな作文を出したんだ!」と思うかもしれない。しかし、これを就職してから考えるのは遅いのである。自分が何のために働くのか、そもそも「『働く』とはどういうことか」を考えることは、就職先を考える上で必要なことだと思う。)

 であるならば、やはり高校生の時にバイトをすることは奨励すべきことなのだと思う。学校が地元企業と連携してバイトを斡旋すれば、地元に根付いた学校になるのではないかと思う。