同僚の先生曰く、子育ての三代要素とは、「褒める」「叱る」そして「待つ」だそうだ。
この三つ目の「待つ」が一番難しいらしい。
思い返してみれば、我が父は「待つ」人だった(そして今も)。
高校の時分、数学で毎回赤点を取っても、評定の順位がクラスの下から2番目でも、学校を週に一度は休むようになっても、父は待っていたのだろう。
今の僕の姿は当時は全く想像できなかったと言っていたが、当然だ。
当時僕と関わっていた人なら、誰がどう考えても、僕が教師になる未来は想像できないだろう。
一方で母はきちんと言うタイプだった。
そう思うと、バランスが取れていたのかもしれない。
どちらからもガミガミ言われていたら、保たなかっただろう。
さて、僕は待つことができるだろうか。
教員としても、親としても(まだ親じゃないけど)。