学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

今井清光先生の授業見学

先日、東京都立科学技術高等学校の今井清光先生を訪ねた。

そこでの振り返り。

 

【授業と生徒の学びについて】

形として見ると、オーソドックスな『学び合い』のように見えた。
いただいたプリントをみても、そこまで特別なことをやっているようには見えない。
全体として生徒はどっぷりと熱中しているというよりかは、淡々と、でもしっかりと学んでいる温度感に感じた。
しかし、シンプルな課題内容だからこそ、ただの課題の羅列ではなく、それぞれが関連づく授業・単元デザインが必要だと思う。
また、生徒の学びの状態の裏には、授業・単元デザインはもちろん、今井先生と生徒の日々の関係性があるのだろうとも思った。

 

【今井先生との検討会を通して印象に残ったこと】
・自然体。生徒に自然体であって欲しければ、教師が自然体であること。
・声かけによって「自分が変えよう」は不自然。嘘もバレる。
・自分が思い通りにしたいと思っていないか。誰のためかを見つめること。
・動かない子にも動かない(動けない)理由がある。生徒一人一人にはそれぞれ歩んできた歴史がある。それを尊重しつつも、教育は究極のところ「変わって」という仕事。いかに自身をアップデートしようと思える環境を作るか。
・勉強(学び)に対する教師の態度が生徒にモロに伝わる。つまり、人が出るということ。

 

今井先生の対話を通して、やはり教育は人なのだということ、教師は幸せでなければいけないということを再認識した。

お忙しい中、朝早くからにも関わらず迎えてくださりありがとうございました。