学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

大人

結局人の成長はどれだけ内省できるかであって、その為には他者と対話することが欠かせない。

今の自分の行動は正しいのか。自分は何をしたいのかを問い続けるしかない。

 

前に紹介した南直哉さんの本の中に、「私は『悟り』の意味を、自分が生きていることの自覚を少しずつ、限りなく深めていくことだと思っている。そして、この過程がそのまま『修行』である。悟りと別のことではない。ならば『解脱』とは、その自覚を妨げる先入観や固定観念、偏見から自由になることだ。すると、事は一生の問題となる。」

 

「大人になる」ということも、これと同じなのかもしれない。(「大人」の定義はここでは置いておくとして)

ある瞬間に、「大人」になるわけではない。

「大人になる」とは大人とはなにかを問い続け、その都度そうあろうとし続けることなのではないか。