学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

成績

 本日、成績をつけ終わった。今年で教諭3年目だが、成績の付け方が未だに下手である。もちろん始めに観点を決めているのだが、これでいいのかといつも不安になる。

 集団の成績の平均が6.5を越えると「高すぎる」や「成績が6.0に近づくように調整する」という言葉を聞くことがある。そういう言葉が聞こえてくるたびに、「今は絶対評価の時代ではなかったか?」「『調整』とはどういうことなのか?」「『調整』とは誰のため、何のためのものなのか?」「そもそも成績とは誰のため、何のためのものなのか?」という疑問が頭を駆け巡る。成績をつける時期に常に抱く違和感だ。

 もし仮に、集団全員がテストで95点以上を取り、提出物や課題を完璧にこなし、毎夏の授業で非常によく学んでいたとして、全員に10をつけることはできないのだろうか。「それは高すぎる。」と言われたとして、全員の成績が高いことのどこが問題なのだろうか。むしろそれは望ましいことではないのか(もちろん自分の基準が甘いことや、観点が適切でないという可能性は十分ある)。

 他の先生方は、この成績の問題とどう向き合っているのだろうか。どなたか教えてください。