学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

森のこども園てくてく訪問

先日訪問させていただきました。

初めに、小菅さんから森のこども園について説明をいただく。

森のこども園は自由と思われがちだが、実際はカリキュラム(出会い)がいくつか設定されている。

それは子どもたちにできることを増やしてほしいという思いから。

もちろん強制ではなく、選択することが前提。

参加する人もしない人もいるが、仲間がやっていると一緒になってやりたくなるのだそう。

これは最近読んだ動機づけの本にも書いてあった内容と重なる。

はじめはそのもの自体に興味(内発的動機)はなくとも、関係の中でやってみようという気持ちは起こるもの。

だとしても、やはり選択することは大切だと改めて感じた。

 

その後、年長さんは「考える時間」となり、来たる卒園に向けて「ありがとう」とは何かを考えた。

積極的に発言する子も、静かな子も、それぞれがゆるやかにその場にいる。

それぞれの子の言動を肯定的に捉え、リフレーミングをしながら暖かく関わる小菅さんやスタッフの方の姿が印象的だった。

 

自由時間では子どもたちが思い思いに過ごす。

自分のお弁当箱の袋を裁縫する子、カエルの卵を見に行く子(そのあとは鬼ごっこ)、おままごとをする子。

その中に、ケンカをしている子たちがいた。

スタッフの方は「どうして怒っているの?」「どんな気持ち?」「どうして欲しい?」「相手はどういう気持ちだと思う?」とそれぞれに寄り添って、気持ちを聞いたり、代弁したりしていた。

決して安易に仲直りさせようとするのではなく、お互いがお互いの気持ちに出会う場にいるという感じだった。

その後、時間が経ってからふと見ると、その子たちは一緒に遊んでいた。

 

最後に感想の共有で印象に残ったこと。

自分が満たされていれば「あいつはズルい」とはならない。

それぞれが自分で選択できていること。それを楽しんでいることが大切だと再認識した。

朝早くからありがとうございました。