学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

「老子」

自由とは何か、自然とは何か気になっているので、『哲学として読む老子』(山田史生.2020.トランスビュー)を読んでいます。

そしてたまたま(いや必然かも)読むのを再開している『勉強の哲学 来るべきバカのために』(千葉雅也.2020.文春文庫)にも共通するところがちらほら。

老子の思想は形而上学だから、フランス哲学と共通するところがあるのか。

「絶対的なものなどない。物事は相対的」というスタンスを大切にしよう程度に理解しています。

人間は言語を使ってこの世界を認識するけど、その言語そのものは差異のシステムでできている。

差異のシステムということは、二項対立が基本ということ。

人間が何かを「美しい」と感じる時には、そこに「美しくない」何かが前提として存在している。

物事は常に相対的。

儒家は「こうあるべき」という思想。

理想とする生き方があって、それは絶対的なもの。

でも、「こうあるべき」とか「ねばならない」ってきつい。

理想でな自分に、ダメ出しをしてしまう。

さて、自由に、自然になれるか。