とりあえず読了。
ぼんやりとしたイメージしかなかった質的研究について、おおよそ理解することができた。
本書は「そもそも質的研究とは?」というテーマに6,7割紙幅を割いている。
分厚くて手強いかと思ったが、筆者の軽快かつ明晰な筆致と巧みなレトリックによってかなり読みやすかった。
質的研究を勉強したい入門者におすすめである。
感覚として、文学研究のテクスト論の立場に似ている。
あくまで感覚としてだが。
西川先生がおっしゃる「史実に忠実な歴史小説を書く」という意味がよく分かった。
サブタイトルにもあるSCATによる分析についても大まか理解した。
が、分かるのとできるのとは大きく違う。
私の研究に使うべきかからきちんと検討せねば。