学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

百人一首口語短歌

百人一首を口語短歌に直す課題、生徒作品。

元の歌を考えてみてください。

 

① 久人か 見わけもつかず 行っちゃった あの人はまるで 月のようだな

 

② ああ愛し ああ恨めしいとも 思うのに つまらぬ世だと ごまかすばかり

 

③ 夕暮れに 家の稲葉が 音を立て 粗末な家にも 秋風が吹く

 

④ 今はもう あなたのことを きっぱりと 思い切ること できたらいいな

 

⑤ 耳はさみ 昔の話 風流れ 伝わり続く 今日も君の名

 

⑥  気づけば朝 遂にあなたは 来なかった すぐに行くよと 言っていたのに

 

 

 

 

 

 

元の歌

① めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半の月かな

 

② 人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆえに 物思う身は

 

③ 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く

 

④ 今はただ 思ひ絶えなむと ばかりを 人づてならで いふよしもがな

 

⑤ 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ

 

⑥  今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな

 

ちなみに⑥は私のです。