学而不思則罔、思而不学則殆。

高校国語科教員が何か書きます。

口語で百人一首(1年生ver.)

「あ、これいい!」と思ったら、飽きるまでやる性分です。

今度は一年生の作品。

さて、元の歌はなんでしょう?

 

①死ぬ前に あなたを慕う この思い もう一度だけ 私の願いを

②悩みすぎ 過去の私に 告げてあげる あなたの悩みは 報われるわよ

③恋をした 噂は流れ 知れわたる ひそかな思い 願い叶わず

④花霞よ 美しき花を 見せてくれ 桜花爛漫 願いよとどけ

⑤かくしてた 君への想い 顔に出て もの思っても 君に聞かれる

⑥君のため 叶わぬ恋も 愛しかな 一途な想い 変わらぬ心

⑦血に染まる 君にも見せたい 私の袖 漁師も色は 変わらないのに

⑧我海を 数多の島へ 漕いで行ったと あの子に言ってよ そこの漁師さん

⑨きりぎりす 凍る寒さに さびしさで 着物で一人一夜 さびしいなぁ

⑩また逢える 存じているが どうしても 別れを告げる 朝日が憎い

⑪山桜 ふとした希望 かもしだす 花しか知らぬ 自分の孤独

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今一たびの 逢ふこともがな

②逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

③恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ

⑤忍ぶれど 色に出でにけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで

⑥みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに

⑦見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず

⑧わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまの釣り舟

⑨きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む

⑩明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな

⑪もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし